平均評点が低いけど、これは名作だから見るというより、ぐんぐん進みつつある地球温暖化の未来図が語られるときに参照される頻度があまりに高いので、教養として見とくべきだよな、ということで借りました。(コロナの昨今にみんなで「コンテイジョン」を見るのと同じ)
冒頭の南極の氷が割けてまたくっつくのを嚆矢として、やたらとショッキングな映像が続きますが、パニック映画として見ごたえがあるし、警鐘を鳴らす効果を高めてることは確かです。この映画が作られた2004年からもう16年もたってることを考えると、ここで描かれてる状況が今起こっててもおかしくないくらいです。
ジェイク・ギレンホール(なんだかんだ言って多分私はこの役者さんが好きなのかも)はまだ学生役。タムリン・トミタ(個人的意見:なんで富田の下の名前にタムリンとか付けるんだろう)はこのあとあんまり映画出てないなぁ?
地球の温暖化は怖いけど寒冷化はもっと怖い。いくら北極の寒気がすごい勢いで南下しても、太陽があって地球が廻ってるからには赤道付近からの熱もあるわけなので、とつぜん氷河期が訪れる前になんらかの相殺効果が発生するんじゃないのか?と思えて、氷河期の到来の根拠はピンと来ないところがあるけど、そこはまあいいや。
クイズ参加者の”マドンナ的存在”(死語だけどこの映画ではそんな感じ)のために男子たちがこぞって危険を賭して建物外の船にペニシリンを取りに行く。命がけの行動の理由なんてそういう個人的なものか…。(ひがんでるなぁ私w)
アメリカの北半分やカナダ全域、もちろんアラスカなんかも全部死に絶えてしまった状況で、公立図書館に父が到達して息子たちが救助されて、それで解決したとも思えないけど、いちおうハッピーエンドと見ていいんですかね。日本は九州沖縄、四国あたりは生き延びられたのかな。
なにより映像効果がすごくて、迫力のある楽しめる映画でした。