映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ブライアン・オークス監督「リマスター ロバート・ジョンソン」2821本目(KINENOTE未掲載)

ブルースに興味のある人なら誰でも、この伝説のミュージシャンのことは気になるはず。「クロスロードで悪魔に魂を売って才能を得た6本指の天才ギタリスト」。

男たちは酒場に入り浸って、教会には女しか来ないので、牧師が「ブルースは悪魔の音楽だ」という話を流布したとのこと。悪魔は音楽じゃなくて酒の方だと思うけどな…。

実際に呪術に詳しかったらしいけど、まぁ悪魔の件はそれはそれとして、愛する女性が出産で子どもと共に亡くなってしまったことをきっかけとして、彼が変わったことは事実らしい。

Netflixのほかの音楽ドキュメンタリーで見た気がする音楽評論家や、ブルースミュージシャンのほかにキース・リチャードも!出てます。彼は若い頃からおじいさん顔だったので、全然変わらないな…

ミシシッピ・デルタはブルースの聖地なので、黒人が暮らしやすい土地なのかと思ってたんだけど、主人が「逆らうとミシシッピにやるぞ」というほど生きづらいところだったんだ。

27歳で亡くなった偉大なミュージシャンたち「27クラブ」のメンバーは、ロバート・ジョンソンを筆頭に、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ブライアン・ジョーンズ、カート・コバーン、エイミー・ワインハウス…まだ子どもじゃないか。あまりにも若すぎる。その年齢までしか活動しなかったのに歴史に名を残してるってことが、どんなに異常なことか…。

ストーンズの曲だと思ってずっと聞いてた「Love in vain」がロバート・ジョンソンの曲だと知りました。