映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロバート・ワイズ監督「たたり」2829本目

なんだか濃い始まり方。被験者(アシスタントと博士は呼ぶけど、会ったこともないらしい)として選ばれたエレナは神経質でいつもちょっと怒ってる。「サイコ」で悪いことをした女性がさっそく被害者になったのを思い出していや~な予感がしてきます。もう一人の被験者はセオドーラ。

館のなかの彫像や鏡に映った自分に驚いたりする感じ、脅かし方が遊園地のおばけ屋敷っぽいですね。そして屋敷に果敢にも滞在する博士、御曹司、被験者二人と博士の妻は、超常現象探検隊といったところ。(原題「Haunting」って「ホーンテッド・マンション」のやつで、要はタイトルからして「お化け屋敷」だったという)

神経質なエレナは悪い妄想に駆られてどんどんおかしな行動をとるようになっていきます。最初は怖がっていたのに、ずっとここにいたいと言うようになり、やがて…。

といっても、確実に超常現象だ!と思えることも、たたりに違いない!ということもなく、同じ「疑わしい」テンションのまま終わるので、もっと怖い場面、もっと驚く場面はないのかな?と思ってしまったりします。みんなこれ見てどう思うんだろう?

エレナを演じたジュリー・ハリスは「エデンの東」でジェームス・ディーン演じるキャルの兄の彼女を演じてた人なのだそうです。

たたり [DVD]

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  • 発売日: 2003/08/08
  • メディア: DVD