萩尾望都のマンガを最近読んで、そういえばこの映画見てないなと思ったのでレンタルしてみました。
少年たちっていう設定にしては中心となる姉弟がちょっと老けて感じられるのは先にマンガを読んだからだろう。実年齢はみんな20代で、仕事を始めたり結婚したりもするので、無理な設定ではないです。(でもそうするとタイトルの「恐るべき子供たち」が合わない感じがするな)
なんとなく映画は実際の時間の流れに対してせっかちな感じ。ナレーションも台詞も多くて、言葉で語る作品なのかな。
で、この映画をどう捉えるかというと…「毒姉の物語」?「子どもたち」というのは成長を拒んで心のままに、欲のままに生きたってことか。エリザベートの人格は、結婚詐欺殺人を繰り返す人に似ているようにも思える。弟ポールは、雪合戦の玉が当たっただけで寝込んで学校を退学してしまうほど病弱。弱くて美しく、生意気で賢い弟っていうのは、息子であり恋人であり友人であり唯一の身内だったということか。
エリザベートとアガートの衣装はクリスチャン・ディオールですって。どうりでエレガント!!