「ブックスマート」とのカップリングでギンレイホールで見てきました。こっちも俳優が初めて監督として撮った作品で、男の子版のグローイング・アップ・ストーリー。(ちっちゃいままだけど)
サニー・スリッチ君の水色の目、笑うとまるで子どもで可愛いんだけど、大真面目な表情も、自分たちがこのくらいだった頃に真剣に悩んだことを思い出して懐かしい。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身なんですね?
ジョナ・ヒルは「マネーボール」の統計の天才と「トゥルー・ストーリー」の新聞記者を見てるので、シリアスな映画人とイメージしてました。いい感じでキャリアを重ねてますね。
ルーカス・ヘッジズはなんかしょっちゅう見てる気がする…「ハニーボーイ」も「ウェイブス」も主役だもんな。ギンレイホールに行くといつも出てる。
年上の悪友たちも素直で憎めない。バカばっかりやってるようでいて、彼らに輪をかけて(注目されたいために)もっとバカをやるチビのスティーヴィーを見守ってる。
事故でみんな我に返ったかな。その後彼らは、バカなガキどもでいることを卒業していったんだろうか。みんな違うところからやってきて出会ったんだから、やがて違うところへ向かっていくけど、離れていくところは見たくない。だから「フォースグレード」の撮りだめたヒップなショートフィルムを病室で見ようぜ!と終わる、このエンディングは、ちょっと歴史に残りそうなハッピーエンディングとなりました。
これって多分、「どんな人にも1冊の小説が書ける」というのと同じような、ジョナ・ヒルの個人的な1本だと思うので、さっそく次の作品を期待したいです。