映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アレハンドロ・アメナーバル監督「オープン・ユア・アイズ」2844本目

「バニラ・スカイ」がこれのリメイクか。ペネロペ・クルスだけ両方に出てるんだ。全体的には、カラフルで人物の造形が濃い目なかんじがペドロ・アルモドバル監督作品を思わせるけど、シリアスな作品でもアルモドバル作品には必ずあるユーモアが、この作品にはなくて、あくまでもシリアス。 

「デビルズ・バックボーン」「9人の翻訳家」で見たエドゥアルド・ノリエガのもっと若い頃の作品。精悍でモラルのない若者や、頭でっかちのインテリも自然な演技だったけど、この作品では多感な若者。既に見た2本で彼が演じたキャラクターは真逆だったけど、この作品はちょうどその中間って感じだな。

親友の彼女に惹かれて、自分の彼女に冷たくしていたら、自動車で心中しようとして彼女は死亡、自分は顔中に傷を負ってしまう。「オペラ座の怪人」みたいにマスクも持っている。精神的に追い詰められていく、というストーリーなのか?途中からSFがかってくるんだけど、それも彼の妄想なのか…。だんだん混乱させられて終わる、というかんじでちょっと戸惑いますね。

 「バニラ・スカイ」まだ見てなかったので、そっちもこれから見てみましょう。

オープン・ユア・アイズ

オープン・ユア・アイズ

  • 発売日: 2014/12/08
  • メディア: Prime Video