タイトルからして見たくないなーと思ってずっと見ないままになったけど意を決しました。「はらわた」とつく映画は十中八九ロクなもんじゃない(はず)。検索したら30件登録されてるな…「天使のはらわた」シリーズはよかったけど、女高生とか悪魔とか死霊、太陽のはらわたまであります。検索結果見てるだけで面白い…。
脱線しました。この作品は当時、残酷描写がセンセーショナルに取り上げられたようですが、その後残酷描写はどんどんエスカレートしてますから。最近のホラーを見慣れた人(アリ・アスターとか)人には、見た目怖くはありません。
怖いのは人、っていう映画ですね。味方を陥れたり攻撃するようになった軍は、弱体化を免れないんじゃないだろうか。戦争は一段となって戦うものだから私情を挟まないほうがいい…などと全体主義を押し通すつもりはなくて、平時の祖国で許されない私刑は戦場でもダメに決まってるだろ、ってことです。
恐れていたほどバイオレントでもむごたらしくもなかったけど、あえてイギリスの敵だったドイツ軍を舞台にすることで、テーマは敵・味方ではなくて戦争であり軍隊であることを強調した、すごく人道的な作品でした。