思い出した。クリスティ作品の一番重要なポイントは「動機」だ。この映画は伏線や、伏線に見せかけた「ひっかけ」をたくさん用意してあってなかなか面白いんだけど、最後の最後の解決編で「あ、そういえば冒頭にも事件があったな」と思い出しました。あまりにも第二の被害者と違うタイプの女性だけど、両方とも動機は同じ。犯人は「太陽の下の悪魔」で目当ては金だった…。
マギー・スミスは今よりずっと若いけど、「ちょっと気取った、知恵の回るマダム」キャラはすでに確立されてますね。ジェーン・バーキンが、ビーチや高級ホテルがあまり似合わない不思議で美しいマダムというのも、いい感じでした。