<ネタバレあり>
ビレ・アウグスト監督の映画は「リスボンに誘われて」がすごく良かったんだけど、その25年前に作られていたのがこの映画。これも好きだな。外国の農園の生活って地に足がついてる気がしてずっと見ていたい、というのもあるけど、ペレの諦めない瞳がいい。ろくでもない毎日から駆け出す彼の小さくなっていく姿を見ていると自分も連れて行かれるような気になります。サーカスに入るといって村を出て、本当にサーカスと一緒に帰ってきた子もいたしね。
なんか、「サイダーハウス・ルール」思い出しますね。昔の村には、どこにもこんな小さな独裁者がいて、小規模だけど誰かの心を砕くトラブルがあって、誰かが死んだんだろうな。
アウグスト監督は「ロマンに誘われて旅に出る」ほうの人(を描こうとする監督)なんだな。気が合います(?)。
ペレはアメリカに渡って、賢さと意志の強さでひとかどの大人になって、父を呼び寄せて日曜の朝にはベッドにコーヒーを運んであげた、んじゃないかな。そう思いたいな。