まぁ、最初から流れも結末もわかってるんだけどね。
でも思うのは、「きっとうまくいく」の中にもあった、受験で絶望して自殺をはかる若者。日本の映画館にかかるようなメジャー映画でこれほど取り上げられるほど、インド国内では受験競争の厳しさや若年層の自殺がおそらく社会問題になっているのだと思います。受験戦争って、世界中にあるもの?日本は少子化にともなってゆるやかになってるはずだけど、韓国は今や日本よりかなり激しいと聞きます。アジア的なのかな。貧富の差が大きくて、一流大学に合格することが運命を変えるという前提ありきだと思います。
つっても「きっとうまくいく」に比べてテーマがシンプルすぎて、意外性やドラマチックな面がなくて、昔話としてはまあ面白いよね、で終わってしまうのは仕方ないかな。
インドでは工科大学に入るのが一番のエリートコースなんだろうな。マイクロソフトの会長もインドで生まれ育って、インドの工科大学を出た後でアメリカに渡って就職したけど今は世界1、2のIT企業のCEOだ。
それにしてもインド映画の中にはどうしてこう映画の会話がちょろちょろ入るんだろう。韓国もわりとそうだ。日本の映画では、単語が英語になることはあっても文章まるごとってことはない。この感じすごく不思議。
そしてこの映画は、歌はあるけど、とうとうダンスの場面がゼロだ…と思ったらエンディングだけはダンスだった。でもフラメンコ風!これだけ豊かなエンタメの世界を持つインド映画が、さらに世界を広げないわけがない。
インドの”イケてない男子”って理系なんだよな。賢いのにダサくて内気なインド男子たちが、可愛くてたまりません…。やっぱりインド好きだなぁ、私。