そうだそうだ。綾波はエヴァのことを「エヴァ―」ってなんか伸ばして言うんだよな。このあたりまで私はまだ彼女が碇パパと援助交際でもしてるのかしらと思ってた。
使徒が憑依した3号機が暴走してアスカが死にそうになるのも、強烈だったな。ここまではシンジに感情移入することができたっけ…。(彼は「アスカを殺すなんてできない!」と言ってエヴァとのコネクションを着られて、戦ったのはダミーシステム)
生物兵器には生物兵器。それまでのアニメでは、綾波キャラと頼りない主役少年が結ばれるのが結末だったよな。などと思うにつれ、このアニメはあかん、と思う。友情は踏みつぶされ握りつぶされ、将来に希望がたくさんあるはずの少年少女たちは消費される。
そんな少年少女たちの目は死んでいて、なんか、あまり言わないほうがいいのかもしれないけど、あんなに愛されていたのにコロナのなかで死んでいった美しい人たちも、そんな気持ちだったんだろうかと思ってしまうんだ。
この悲惨さ、まるで内戦で兄弟が殺し合う国の映画みたいだ(cf.「麦の穂をゆらす風」「アンダーグラウンド」etc.)。…ならば、「これは教育上悪いからよい子に見せてはダメ」というのでなく、反面教師の究極系として見たほうがいいのか。
少年少女の使い捨て、生命軽視。誤解を恐れずにいうと、まるで男女混合の特攻隊みたいだ。でも古代の昔から、勇者が怪物を退治に行く物語は、若くて力不足のものたちの死体が累々と連なる上に築かれてきたのかも。
今頃、惣流・アスカ・ラングレーの名前が式波になってることに気づいた。(映画の中では意外と苗字って呼ばれないからね)あと、「ざ~ん~こ~く~な」というあのテーマソングがないんだな、映画には。
「Q」をもう一度見るの、怖いなぁ。一番いやなあの場面がまたある。TV版を見直すときに飛ばしてたあの場面。でももう一度だけ、おさらいしてみよう…。