映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バーナード・ローズ 監督「パガニーニ 愛と狂気のバイオリニスト」2902本目

クラシックには全くうといのでパガニーニのことも知りませんでしたが、彼を演じ、演奏もしたバイオリニストのデイヴィッド・ギャレットってすごく魅力的ですね。実際は知らないけど、繊細で(女好きっぽくて)破滅的な雰囲気があって。アルマーニとかがショーに出したがりそう…と思ったら本当にアルマーニのモデルをやってたらしい(笑)

パガニーニは今でいえば超絶技巧派の速弾きギタリストで、ツアー先で”おいた”を繰り返すスター、みたいな存在感かなぁ。(現代のクラシックのバイオリニストに当てはめてもいいか)

デイヴィッド・ギャレットの演技は俳優らしくなく、派手な見た目に反してわりあい無表情なのですが、もしかしたら、苦悶の表情をわたしたち観客が期待しすぎてるのかなー、と思ったりもしました。実際のところ、アルコールと不摂生(と水銀中毒もあったらしい)で健康を破滅させてしまう天才ミュージシャンってどんな顔色をしてるんだろう。実際は小さい頃から病弱で痩せた人だったらしいので、見た目はギャレットとは違ってたと思うけど。

きっと彼にとってパガニーニは憧れの人であり、シンパシーを感じてるんじゃないかな。知らない世界が見られて、すごい演奏が聴けてよかったです。

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(字幕版)

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(字幕版)

  • 発売日: 2016/02/04
  • メディア: Prime Video