映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マット・ダヴェラ監督「ミニマリズム 本当に大切なもの」2909本目(KINENOTE未掲載)

10年ほど前から荷物を減らし始めました。都心に引っ越したので前より狭い部屋になった(収納は1/10くらい)ってのもあるけど、その後、親が亡くなって実家もなくなり、いよいよ身ひとつでどこにでも行ける立場になったことや、都心のコスト高の暮らしをいつか辞めて、そのうち地価も物価も安いどこかに移住しようと思ったから、というのもあります。数年前からは、海外移住や「家を持たずにあちこちを転々とする暮らし」に憧れはじめて、その究極系であるキャンピングカーについて調べたりしてます。

でもそれまでは、コレクター気質で物をどんどん買って貯めてしまうほうだし、家はできる限り広々してるほうがいいと思ってたので、貯め込んだガラクタの量といったら!!

食器や本やCDはかなり処分したけど、しょうもない安物の衣類はまだたくさんあるし、ボロいアクセサリーや壊れたプリンター…もう使ってないノートPC…ああやっぱりガラクタの山になってる。

この映画に登場するアメリカのミニマリストたちに聞くまでもなく、我らが日本の「こんまり」だって、ときめかないものは全部不要と言っている。その通りだ。収入が減った今こそ、本気でミニマリズムを実践するときなのかもしれない。

節約も断捨離も、実践してみないとコツはつかめない。一方で本当に気に入った衣類は、よく着るのですぐ傷む。直して使い続けられるものばかりではない。買い直そうとしても似て非なるものしかない。愛せるモノは永遠に感覚をとぎすまして、選び続けるしかないのだ。多分ミニマリズムって、究極の自分自身を見つけるための旅みたいなもんじゃないか。

禅だよな、それって…。私には自然に到達できそうにないので、何冊か本を読んでみようかなと思います。(買わないで借りるのはミニマリズム的にはOK?)