映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ビリー・ワイルダー監督「フロント・ページ」2936本目

この映画もう7年くらい探してました。U-Nextに入ってたのでやっと見ます。

「ヒズ・ガール・フライデー」はDVD買って持ってるんだけど、同じ原作だと?…チェックしてみたら、ほぼ同じストーリーだ。でもあっちはヒルディ役が美女だ!ハワード・ホークスが監督で、わずか97分間の作品なので「しゃべくり映画」と言いたいくらいのマシンガントークだった(と私が感想に書いている)。こっちはムサいブンヤのおっさん達の世界なので、華というものがない。出てくる女性はお掃除のお婆さんと死刑囚の情婦。

愛はあるけど二の次で、ハードボイルド風味も加えて、ロッカールームみたいな男の世界。禁酒法時代っぽさもちょっと「いかにも」という感じ。せっかくのスーザン・サランドンは無声映画のヒロインみたいに個性に乏しい。

「ヒズ・ガール・フライデー」のほうを先に見てしまったからかな、待ちに待った名作という感動はあんまりありませんでした。「ヒズ・ガール・フライデー」もU-Nextに入ってるので、もう一度見てみようかな。(DVDを棚から探してくるより早い、、)

フロント・ページ [DVD]

フロント・ページ [DVD]

  • 発売日: 2009/09/26
  • メディア: DVD