映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハワード・ホークス監督「ヒズ・ガール・フライデー」2939本目

「フロント・ページ」が意外といまいちだったので、同じ原作の古いほうの映画を見なおしてみます。(原作は戯曲で、ヒルディは男)

ヒルディを演じてるロザリンド・ラッセル、綺麗でカッコよくて素敵。その上司を演じてるケーリー・グラントと並ぶと、うっとりするような美男美女です。覚える台詞の量、すごいな~~。長回しだし。

「フロント・ページ」とはまるで違うなぁ、ジャック・レモン&ウォルター・マッソーに対してロザリンド・ラッセル&ケーリー・グラントだもん。こっちはマリリン・モンローが出るようなロマンチック・コメディの世界、あっちは西部劇に近い。こっちはやり手の美男美女の破綻したロマンス、というところから始まるので、見どころというか面白みがまったく違います。上司が結婚の邪魔をするのは、仕事上のことだけではなく、彼女に対する未練と嫉妬と考えれば説得力も増します。上司がワナにかけようとするのは、彼女ではなくそのフィアンセ。

しかし!最初から最後までまくしたてられて、疲れた~~

休み休み見たほうがいいかも、若くない人は。