やっとBSプレミアムで放送されたので、録画して再見。といってもこれは「NHK番組」なのでプレミアムシネマの枠ではありません。
一度(劇場版を)見たあとで見ると、高橋一生の虚々実々とした感じと、蒼井優のまっすぐに、切実に、正直な感じがこの映画には必要だったんだな。海外との貿易に携わり、家には舶来品が詰め込まれたこの夫婦の家。「優作さんはいつも先の先を見ていらっしゃるから、私は自分がばかのように思えます」、などなど、何もかもが伏線で、最後の帰結に向けて着々と用意されているのがよくわかります。
東出昌大の、憲兵の立場となると冷酷無比に責め立てる感じも、今まで通りの”借景”のキャラクターなんだけど、正しいキャスティングと思います。わかりやすすぎるくらい。
今回も、「面白いドラマだったな」という感じが残りましたが、筋を知ってる分、気楽に楽しめました。
劇場版が115分、テレビ版が114分。怖い記録映画風の映像も、最後の最期の「3行だけのテロップ」も同じでした。いったいどこが違うのだ。
映画もTVドラマも、制作著作は「NHK・NHKエンタープライズ・Incline・C&Iエンタテインメント」。製作委員会名義じゃないので「国内共同制作」なのかなぁ?NHKエンタープライズ、「チコちゃんに叱られる」のキャラクターに続いてでかした!って感じなのかな。