映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウィル・マコーミック& マイケル・ゴビエ監督「愛してるって言っておくね」2945本目(KINENOTE未掲載)

Netflixの契約が今日までなのであわてて見る。アカデミー賞の短編作品賞にノミネートされている、わずか12分の作品。

タイトルが気になってずっと見ようと思ってた。小さい女の子が過干渉のおばあちゃんにでも「愛してる」って言っておく映画かと勝手に想像してました。まるで違った。

画面には沈み切った雰囲気の、会話のない夫婦の食卓。洗濯機に残っていた青いTシャツ、サッカーと猫が好きな、元気そうな女の子の写真。どうやら失われたらしいその女の子と両親は、影(魂だけを表したものかな)の形では元気で仲良しです。

事件が起ころうとしている学校に行かせたくない両親の魂や、自分の事件のせいで離れていこうとしている父と母をつなぎとめようとする娘の魂を描いてるところが、表現として新しいと思います。ちょっと日本的な情緒にも通じる。(「コーヒーが冷めないうちに」を見たからそう思うわけではない)

長編映画は途中で冗長に感じる瞬間があったりするけど、短編は一瞬も無駄がなくていいですね。ほんと。