書店とか本に関連した映画はつい見ちゃいますね。やたら点数が低いので全く期待せずに見ましたが、楽しめましたよ。
黒木華はいつも通りだけど、野村周平ってヤンチャじゃない役もいいですね。たたずまいがとてもキレイです。そして成田凌は、もはや安定の領域。彼は悪役、変人の役ほど嬉々として演じてて、それなりに説得力をもたせてます。
「それから」「晩年」にからめた祖母のエピソードもじわっときます。ミステリーとしてはチャチだし、あれほど<突然ですが以下ネタバレ>あの本に執着した彼ではなく、バイトくんが海に飛び込んで本を探すというのは、ないでしょう。どんな希少本よりも人の命が大事なのは正しいけど、命がけで守った一番大事な本を海に放ってしまったあと、彼女は希少本店をやっていけるのか。全体的には楽しめても、結末の納得感の少なさで、点数が低くなっちゃったのかな。