この作品あんまり聞かないけど、「死ぬまでに見たい映画1001本」に載ってて、U-NEXTにあったので見てみます。ジュディ・ガーランドって朗らかなスター感と深みのある声のギャップが好きです。この作品ってさすがに髪型(女子がみんなかつての「ツッパリ」みたいにトサカ立ててる)や服装(みんなエプロンドレス)が古すぎると思ったら1901年のセントルイスが舞台か。といっても内容はきわめて普遍的なホームドラマ。制昨年が1944年で男たちは戦争に行ってたから、時代をあえてさかのぼったんだろうな。
この作品でミネリ監督とジュディが出会って結婚してライザ・ミネリが生まれたと。ライザとジュディっていまひとつ似てないと思ったら、ヴィンセント・ミネリがなかなかのギョロ目で、納得しました。(なんか失礼な言い方してしまってすみません、みなさんとても素敵です)
めちゃくちゃ生意気で目立ってる末の妹トゥーティを演じたマーガレット・オブライエンは美空ひばりと同い年で、「二人の瞳」って日本映画で共演してたんですね。
地味だけど、だんだん恋しい気持ちが高まっていく「ねずみが怖いから電気を消して回るのに付き合って」「男の子にしては力が強いのね」っていう場面とか、印象的でしたよね。
全体的には「アメリカの家父長制」ってタイトルにしてもいいんじゃないかと一瞬思ったけど、最後にパパが家庭をとって出世を振るあたり、家庭を大事にするイタリア系のミネリ監督らしさなのか、戦地の夫や兄をじりじり待ち続ける妻や娘、妹たちの慰めに作られた映画なのか…とか思いました。
を感じさせる深い声が好き。