映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ケント・ジョーンズ監督「ヒッチコック/トリュフォー」3032本目

ヒッチコックとトリュフォー?なんでそんな比較できそうな点が少なそうな二人を対比したんだろ?…見てたらすぐわかった。トリュフォー31歳がヒッチコック63に対するリスペクトを最大限形にしようとした本があって、この映画はその本を回顧しつつ今活躍している多数の映画監督にも語ってもらうことで、彼らの映画を思い返す作品だった。

いいなぁそういうの。私ごときの知識でも、ヒッチコックは無冠のエンタメ帝王のような位置づけで、芸術映画を撮ったというイメージのトリュフォーがヒッチコックをこれほど憧憬してたってのはいい話だと思う。(←なんか生意気な言い方)

デヴィッド・フィンチャー、ピーター・ボグダノビッチ、ウェス・アンダーソン、黒沢清、リチャード・リンクレイター、マーティン・スコセッシ…また毛色がいろいろな監督たちが熱く語るのもいいなぁ。

あー、ヒッチコックの初期の作品を見直したくなるなー。