映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヨン・サンホ 監督「新感染半島 ファイナルステージ」3036本目

見ようと思ってるうちにだいぶ時間が経ってしまった。公開当時はけっこう盛り上がってたと思うけど、評点はそれほどでもなく、感想は「失速」みたいに書いてる人が多いのね。(それでも見る)

脱出船の中でまた感染が発生して、近隣諸国のどこでも受け入れてもらえず、孤立した半島。唯一の安全な場所は「北」…。そして、手つかずで残された金めのものを強奪しようという悪い白人が登場する。

つってもゾンビは不老不死だから、あらゆる暗がりから生きている人間を嗅ぎつけて湧いてくるのは当たり前。この世界のゾンビは高速走行しますから!

でも実際、途中からゾンビはいなくなってギャング団のお話みたいになってくる。それはそれで良いのかもしれないけど、前作を見た人は全員(おそらく)柵を越えてなだれ込んでくるような、圧巻の大量ゾンビを期待してますよね。大量ゾンビが再び出現するのはだいぶ後になってから。もう雪崩のようで、もとは人だったとも思いにくい感じでした。

このシリーズはこれで終わりかな?と思うけど、新しいゾンビの世界を作り出したことは確実なので、次はどんなゾンビがどの国から出てくるか、楽しみです。