映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マイケル・ゴットリーブ 監督「マネキン」3071本目

何かの「おすすめ映画リスト」に入ってたのでU-NEXTで鑑賞。

これ昔テレビか何かで見た気がするな。この映画の頃はハウスって言葉が存在した気がするし、最近のマネキンは顔がないものが増えてるけど、この時代はしっかりメイクのマネキンが主流でした。

アンドリュー・マッカーシーって育ちのよさげな美少年だなぁ、その後どんな風に年を重ねたんだろうと思って現在の写真をググってみたら、依然として上品で美しいおじさんになっていました。真っ青な目がきれい。古代エジプトから転生してマネキンになったお姫様を演じるのはキム・キャトラル。こちらも現在もゴージャスな美女です。セックス・アンド・ザ・シティのメインキャストだったんですね。どうりで!…これほど、主役二人が今もすごく魅力的なことって、実は少ないかも…。

キスしかかってる表情とか、複雑な体の動きの途中の形とか、人が来るととつぜんマネキン化するので色んな造形のマネキンが出てくるのですが、どれもよくできてる。(顔そのものは本人とあまり似てない気もするのに)今ではもうこんなアナログなディスプレイもありえないけど、古きよき時代(今から見るとちょうど”ダサい”時代に見えるけど)の軽いロマコメとしてはいいんじゃないでしょうか。