1975年の映画。舞台は高知県の中村市といえば四万十川で知られていて、鯨やマグロの遠洋漁業の拠点でもある。小さい港町だと思ってたけど、バス1本で意外に大きな町に通じている。江藤潤はイメージ通り青くさい感じだけど、竹下景子が少し生意気な美少女ふうでちょっと意外。
この二人を除くと、この世界はまるで中上健次「千年の愉楽」だ。人間って他に何もすることがないとケンカと乱交しかしないんだろうか。(それが悪いと責めてるわけではない)でも、執着する母vs反発する息子はグザヴィエ・ドランと同じだ。人間って多分そういうものなんだな。