映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トッド・ヘインズ監督「ワンダーストラック」 3102本目

「キャロル」がすごく良かったのでこれも期待して見ました。

画面が暗くて見づらいなぁ…やっぱり映画って真っ暗な映画館で見るように作られてるのか。暗さのほかに、時系列がちょっとわかりづらかった。ローズとベンの時代は白黒vsカラーだしわかりやすいけど、ベンのママと伯母、ベンが事故にあうときの時系列が。でも優しさあふれる作品でした。

大人になったローズは、小さい頃のローズみたいな太眉のメイクをしたジュリアン・ムーアだった。ちゃんと優しくて幸せな大人になってた。

「愛は静けさの中に」を見た流れで、耳が不自由な人を取り上げた映画を見てるのですが、「愛は」でも感じたように、この映画でも耳が不自由であるということは絶対必要ではなくて、何か別のハンディキャップでも映画として成立したんじゃないかと思う。ローズとベンの障害は別の理由によるもののようだし、彼らに共通するものは同じ障害でなく、好きなものとか懐かしく感じるものとかでもよかった気がする。

ベンはお父さんとお祖父さんと同じ心臓の病気になったりしないで、幸せに長生きしてくれるといいな…。

ワンダーストラック

ワンダーストラック

  • ジュリアン・ムーア
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