映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンディ・ムスキエティ 監督「MAMA」3109本目

「IT」シリーズを続けて2本見たので、ムスキエティ監督の長編デビュー作を見てみることにします。しかもギレルモ・デル・トロ製作総指揮!VODは便利だ。

そうかこの作品にすでにジェシカ・チャスティンが出てたんだな。「ゼロ・ダーク・サーティ」や「女神の見えざる手」のイメージから、神経も体も頑丈な人(をいつも演じてる)って先入観から入ってしまうので、「IT」でもこの作品でも怖がってるのがリアルに感じられなかったけど、この映画の中盤あたりからそのイメージが塗り替えられて自然に思えてきました。イメージの固定ってイカンですね~

デル・トロがプロデュースする作品は、悲しい愛の物語に決まっているのだ。悪い人もみな傷ついて心で泣いている。この作品もまた、その通りでした。

この優しく恐ろしい幽霊さんを演じてるハビエル・ボテというスペイン人の俳優のことをググって知ってしまった。見事な怒りと悲しみと攻撃の演技。往年のドラキュラ俳優や化け猫女優に匹敵すると思います。イケメン長身(2m超)痩身(45㎏だとか)をこういうことに生かせるとは…。彼の存在を知っただけでも、見てよかったです。

Mama (吹替版)

Mama (吹替版)

  • ジェシカ・チャステイン
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