映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリスチャン・ナイビー 監督「遊星よりの物体X」3122本目

1982年のジョン・カーペンター監督「遊星<から>の物体X」では「完成度高い」って感想を書いてました。原題が「The Thing」ってシンプルで、期待が高まりますね。

こちらはプロデュースがハワード・ホークス。珍しくリメイクのほうが相当平均評点が高いけど、期待して見てみます。リメイクの舞台は南極、こちらはアラスカ。だいぶ人里に近い感じ。しかし内容はほとんどラジオドラマのようにセリフの嵐(昔の白黒映画には多い)で構成される群像劇で、「The thing」はなんだかよくわからなかった。原作は面白いのに、当時の映画制作方法や技術では表現しきれなかったのか、その後リメイクされたやつは「すごく良く出来てる」という感想を書いたくらい面白かった。

でもこれ、ラジオドラマとして当時聞いたら、なかなかスリリングだったかもな。(RKO Radio Picturesという会社が作ってたくらいで?)