映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ルイス・ブニュエル監督「乱暴者」3136本目

ルイス・ブニュエルってメキシコの人だと最近は認識してたけど、改めてプロフィールを確認したら、スペインで生まれ育って、パリに行き来しつつハリウッドへ移り、メキシコに移住したのは46歳の時だから割と後なのだ。いろんな資本で映画を作り続けてたんだよな。だから、まとめて作品を見るのが難しい。かつて大きな賞を取ったり、評判になった作品でも見つからないものが多い。ゆっくり探して、見つけ次第見ていこう。

さてこの作品。家主が借家人を追い出すために雇った”乱暴者”が誤って借家人を死なせてしまい、問題発生。家主の若い妻は乱暴者のたくましさに惹かれるが、乱暴者は死なせた男のいたいけな娘に恋をする。

ヒネリはないけど、”乱暴者”の一本気な性格がちょっと切ないお話でした。