映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

入江悠 監督「劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」3140本目

一度なにかのフェスで見たことがある。調べてみたら2014年にさいたまスーパーアリーナでやった「VIVA LA ROCK」だった。多分エレカシ狙いで行って、「ゲスの極み乙女。」「赤い公園」とかも見たな。今の若い子たちは実に健全な、運動会みたいなノリでライブに行くんだなーと思った。「かまってちゃん」はなんだか甘ったれたような不思議なバンドだった。これはこれでアリかな。

この変なバンドをどう映画化するというのか。彼らの映画じゃなかった。何で二階堂ふみ?ポールダンサーのシングルマザー。そういう人たちが聞いてるんだろうか。彼らの音楽というかやっていることからは、「怒ってもいいんだぞ」って言われてる気がする。かなりサブカルというか、アンダーグラウンド世界のアーティストのように私には見えるけど、今は誰でも音楽を聴く時代ってことなのかな。世界は細分化されつつ拡張を続けている。

2021年現在もめちゃくちゃ活動しているようだ。面白いものが増えることも生き延びることも私はわりと嬉しいです。でも映画好きな人が映画としてまじめに見るための作品ではないな。私は音楽好きとしてそれなりに楽しみました。