映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ラッセ・ハルストレム 監督「砂漠でサーモン・フィッシング」3161本目

<なんとなくつい結末を書いてしまった>

映画を集中的に見始めた頃に、この映画の予告編を飽きるほど見た記憶がある。結局、公開後10年もたってしまった。ハルストレム監督の作品は「犬のような私の生活(邦題違うって)」「サイダーハウスルール」「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」「マダム・マロリー」などけっこう見てる。この作品はテーマからして荒唐無稽でコミカルな内容なのかな?と思ったら、荒唐無稽だけどコメディではなかった。アマゾン奥地にオペラハウスを建てる「フィッツカラルド」を思い出していいんだろうか。でもイエメンにはオイルマネーが潤沢にあるので、人類が火星に行くようなことを実現してしまえるのでした。

そして人里離れた土地の妙齢の魅力的な二人…。最初はバカげていると思えた鮭計画を、壮大な砂漠緑化計画の一端として実現させるためにも、1人では足りず、必要なパートナーは砂漠に残ったのでした。。。

今なら、戦地から戻ったイケメンの心変わりとか他の女が出てくるとか、ジュネーヴに行ってた妻に他に男がいたとか、なにかヒネリがあるかなと思ったらありませんでしたね。(なんて心のねじくれた視聴者なんだ私は)