映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロジャー・コーマン 監督「赤死病の仮面」3166本目

おどろおどろしいですね~。昔のヨーロッパ映画という感じです。伯爵ヴィンセント・プライスのアクの強さ、フランチェスカを演じるジェーン・アッシャーのあどけなさ。ちょっと個性的な童顔で可愛い…。これは時代のアイコンになるキャラクターだわ。

致死率が圧倒的に高いけど、コロナウィルスを今はどうしても思い浮かべてしまう「赤死病」。絶対感染しないと信じる城のなかに閉じこもって、酒池肉林(いいすぎ?)にふける伯爵。この悪役っぷりがすごい。

<以下ネタバレ>

視聴者の共感を集めた主人公がやられる映画はわりとあるけど、世界が滅んで赤死病や青死病や黄死病の死神たちに支配された、というほどのアンハッピー・エンディングはけっこう珍しいのでは?死神さんたちも、いじめる人間がゼロではつまらないでしょう…。

とにかくジェーン・アッシャーが可愛かったです。

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