こんな美しいオードリー・ヘプバーンにファニーフェイスだなんて!納得できないけど、そういうことにして見てみます。
たぐいまれなくらい、モードなオープニング。でも、文学部の学生みたいな、小難しいことをつぶやくグレーのストンとしたワンピースの彼女も、確かにこんな地味な文学少女っていそう。すごく可愛いからもっとオシャレすればいいのに、というやつね。
フレッド・アステアがカメラマンの役というのも面白い。彼ほどのセンスがあれば写真でも大成しそうです。「プラダを着た悪魔」みたいなファッション誌の編集長はケイ・トムソンというのね。歌がうますぎるので多分歌手なんだろうな。
ヘップバーンは、実に楽しそうに踊りますね。長年踊ってきた人って雰囲気じゃないけど、姿が優雅で表情もキュートなので、動いても美しい。
フレッド・アステアは、やっぱり世界一エレガントだ。何で彼は自分に匹敵する踊りのパートナーを作らなかったんだろう。ジンジャー・ベイカーにしても、彼と映画に出たほかの美女たちも、踊れるけど彼の比じゃない。アステアって、自分が最高のダンサーだと知っていたから、美女たちをエスコートすることで彼の絵を完成しようとしたのかな、ダンスxダンスではなく。
ストーリーは、まぁありきたりだけど、アメリカがパリに憧れてた感じ(哲学とコミューンとファッションか?)がちょっと面白かったです。