映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トーマス・ジャクソン 監督「99分,世界美味めぐり」3176本目

原題は「Foodies: The Culinary Jet Set」、Foodiesっていうのは日本でいうグルメライターのことかな。食のために世界を飛び回る人たち。

美味しいごはんを食べたいと思うけど、最高じゃなくてもいいし、ワインの味がわからないので、ここまで極めようという気持ちはわからない。そこに山があるから登るようなものなんだろうか。でもこういう映画を見るのは好きだな。ひとつの芸術のとても高い所を見てるようだから、楽しいのかな。

このブロガーの人たちはみんな、一人で、レストランを訪ねるためだけに旅するんだな。私も、旅行しまくってたときは、旅先で食べるご飯が楽しみだったけど、ご飯のためだけに旅できるのってすごい。文句言いながら食べ歩いているおじさんもいれば、モデルなのにいい食べっぷりな人もいる。(日本語も最低限は覚えて来ていて、偉い)

彼らはレストランを評価するためじゃなくて、ただ食べたくて回ってるのがいいな。ミシュランの星を巡るのは、フォロワーっぽいしミーハーな感じもするけど。冬虫夏草の本物も、実際に食べてる人も初めて見た…。

高くなくてもいいから、なるべく美味しいものを食べていたいものだ。最高に美味しい!と思うものに、生きてるうちにあと何回出会えるだろう。