映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ユン・ジェギュン 監督「国際市場で逢いましょう」3201本目

小さい頃に聞こえてきてた韓国の歌はチョー・ヨンピルの「釜山港に帰れ」だったのだ。K-POPが世界を席巻して、私まで少女時代や2PMのCDを買ったり、BTSがアメリカで売れたりする時代が来るなんて想像できなかった。でもこの映画は、あの歌そのままの世界なんだなぁ。K-POP全盛の2014年に、子どもの頃に朝鮮戦争で家族と離ればなれになった経験を持つ人たちが元気なうちに、どうしてもこれを作りたい人がいたんだな。

忘れちゃいけないことを胸にしっかり抱いたまま、前を向いて生きていく。韓国の映画には独特の情緒があると思うんだけど、それは元々の文化だけじゃなくて、複雑な戦争の事情も関係あるのかもしれない。アメリカは「味方」なのか。ロシアは韓国から見れば敵陣にいるように感じられるけど、半島の半分は元々自分たちの国だ。わかった気にならずに、大切なものとして彼らの思いを見ていきたいと思います。