映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

キム・チョヒ監督「チャンシルさんには福が多いね」3223本目

韓国では働く独身女性がたらいで洗濯したり、大家さんちで肉をごちそうになったりしてるのか。(※一例だけ見て一般化は禁物)昔の学生向けの下宿みたい。家族と一緒みたいでちょっといいな。私こういう、普通の人たちの映画って好き。

女らしさを武器にしないで、ひたすら働き続けてきたチャンシルさん、よく見るまでもなく松嶋菜々子ばりの美形です。フランス語家庭教師の積極的アプローチは肩透かしすぎてルール違反ではないか…。

小津安二郎とクリストファー・ノーラン。私はどっちも好きだけど、チャンシルさんが映画に目覚めた「ジプシーのとき」のエミール・クストリッツァ監督のほうがもっと好きだ。この映画にはユーゴスラビア感は全然なかったけどなぁ…。