映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ベネディクト・エルリングソン 監督「たちあがる女」3225本目

アイスランドが気になって、映画を見つけたら必ず見るようにしています。氷で覆われた真っ黒い溶岩でできた最果ての島。金髪碧眼の美しい人たちが、映画の中では割と突飛でどこかマヌケで、いい奴かと思ったらなかなかの問題人物だったりして、まったく掴めない。豊かなのかどうなのかわからないけど、物価はとても高くて、だけど何を食べてもだいたい美味しい。映画のテイストはフィンランドとも違うけど、島国らしい世界の狭さは常に感じられる。

オバハン(私もだけど)や爺様がおおごとをやらかす映画って、今でも新鮮に映る。まだまだ作品数が少ないのだ。この作品は、人間かエルフかわからない人がいっぱい出てくるし、たいがいの映画を見飽きた人にも新鮮なそういうポイントがいくつもあって面白いですね。これほど最果て感が強い国なので、まだ当分異端ネタで何作品も作れそうです。(ほめてます)

プチ・テロリストのおばはんの後ろについて回る名もない3人の楽隊(または、3人のコーラス隊)は、私は「おらおらでひとりいぐも」の半纏隊を思い出しました。

双子って遺伝子も同じなんだな~(当たり前か)

たちあがる女(字幕版)

たちあがる女(字幕版)

  • ハルドラ・ゲイルハルズドッティル
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