映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アミール・ナデリ監督「CUT」3244本目

すごく絞った一つのテーマで作った作品だ。つまり、価値のある、娯楽でない映画を作り続けるためにどこまで犠牲を払いつづけるか。答は「命のあるかぎ
りどこまでも」。

といっても、兄がもう死んでんのに保険金かけてなかったのか、まだ弟から全額取るとかおかしいって文句言えよ、殴られて鼓膜破れたり取り返しのつかな
い脳障害とかなることもあるんだから、マグロ船乗れば良かったんじゃないか。など突っ込みたいところは多数あるけど。

ちょっとポカンとしてしまうくらいシンプルなんだけど、それほどにまで「映画をただ作ること」が難しくてに切実だと伝わってきた。それがイランの現実
なんだろうか。