映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンヌ・マリー・ミエヴィル/ジャン・リュック・ゴダール 監督「ゴダールのマリア」3268本目

<結末にふれています>

コロナ禍のひきこもりに疲れて、熊本一泊しています。なんとなく立ち寄った「熊本市立現代美術館」の上映会(無料)で、こんな珍しいものをやっていたので、県民のみなさまに混じって見てきました。

ゴダール苦手だし、DVD売り切れ、レンタルでもVODでもまったく見られない秘宝的な作品…ということは…超難解な珍品の可能性大。でも、ゴダール作品の中ではむしろわかりやすかったと思います。なぜならタイトルの通り、テーマが「処女懐胎」だから。いつもゴダールが追っかける系の(そして、つれなくされる系の)奔放で妖精みたいな美少女が、彼女の信奉者に手も触れさせないのに妊娠してしまいます。

彼氏は夫になっても結局彼女に触れることもできないまま、息子はそれとなく「しるし」を示したりしながら大きくなって、かといって神格化まではいかないまま、家族の日々を描きつつ映画は終わります。なんかラブコメ~ホームドラマのパロディみたいだった…。

ちなみに28分の短編+ゴダールの処女懐胎、という構成になっていて、前半はフランス人のこなまいきな小さい女の子と家族の話なのですが、そっちはなぜか睡魔との闘いでした。(フライトが朝早かったからだろ?)