映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・ドワイヨン 監督「ポネット」3270本目

<結末にふれています>

この映画、何年も前から「見たいリスト」に入れてたけど、U-NEXTに入ってるって先週気づいた。こういうの多い。知らないうちに4Kリストアされてて、画質も新作みたいに美しい。ポネットちゃんのふわふわほっぺも鮮やかに可愛らしいです。やたらこの映画の中で泣くのがかわいそうでなんとも言えん…。

ずるい。こんなに小さくて愛らしい生き物に悲しい演技なんかさせて。泣かせやがって。(それほど泣かなかったけど)

最後にいつもの姿で登場するママ。なんとなくヤマザキマリみたいな、さっぱりして明るい感じの女性です。「やっちまったから私はこっちに来たけど、お前は楽しむことを覚えなさい」と言い残して去る。子どもに対する執着を、彼女はもう断ち切ってる。これほど可愛い小さい娘が一緒に行きたがっても、すぱっと断ち切る。ここがこの映画の肝なのかもな。日本映画だったら、この場面の母が泣かないことは考えにくいけど、この映画ではママのさっぱり感でポネットも見てるほうも救われる感じがする。当たり前だけど、死んでも性格が変わるわけじゃないのだ…。

ポネット(字幕版)

ポネット(字幕版)

  • ヴィクトワール・ティヴィソル
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