映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

田中悠輝監督「インディペンデント リビング」3291本目

重度というのは、一人で生活するための介護が必要な度合いのことを示すのかな。首から下が動かない人とか。勉強したことがないのでそこをいい加減に推測するのはやめておきます。NHKの「バリバラ」で見たことのある人が何人か登場してる。重度の障害をもつ人たちが、自分で自分の行動、生き方を決めて生活できるようにするサポートをする団体が中心にあって、サポートする人たち、される人たちが迷ったり試行錯誤しながら前へ進もうとしているドキュメンタリーでした。とても引き込まれた。面白かった。知らないことがたくさんあった。

自分で自分のことを決めることに慣れてないんだな。高齢者向けのデイケアとかも、トランプとか歌とかみんな本当にやりたいことなんだろうか?やりたいことは一人ひとり違う。ただ集まって、話したいことを片隅で隣の人に話すほうが気が晴れるんじゃないのかな、と思ったりする。そういうのに慣れてしまうと、自分で物事を決めるのが難しくなっていく。

世の中には、自分のことを誰かに決めてほしい人もいないわけじゃないと思うけど、やりたいことがある人なら、どんな障害があろうとも乗り越えようとすることを応援する。

心底そう思ってても、実際に身近にサポートする人がいなかったので、私は多分とても無神経でかえってめんどくさいサポーターでしかないと思う。いつか私に車いすを押される方、へたくそだけどどうぞ長い目で見てやってください…。

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