映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーブン・オカザキ監督「MIFUNE: The Last Samurai」 3226本目

わずか4年前の作品じゃないですか。ミフネをめぐってマーティン・スコセッシやスピルバーグまで熱く語る。すごい。「町山智浩・春日太一の日本映画談義~戦争・パニック映画編」という本に出てきたので見たのですが、これは見てよかった。亡くなったのは1997年だけどもっと昔のような気がする。まだ私が真剣に映画を見始めるだいぶ前だ。物心ついたころからテレビで見てた記憶が少しはあるけど、私が真剣に見ない時代劇が多く、現代劇ではもう中年すぎのおじさんという印象だったので、全盛期を知るようになったのは実はかなり最近といえるかも。

イメージを羅列すると…ジャングルの獣みたいに獰猛、だけどおそろしく繊細、野生児、美しい縄文人、ヤマトタケルノミコトってこんな人だったんじゃないか、…なんとなく良き日本人の原型みたいな感じ。

こんな俳優は後にも先にも現れないだろうな。見てよかったです。