映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

市川崑監督「女王蜂」3366本目

見損ねてたので見てみる。つい同じ監督や同じ俳優の作品をぶっ続けに見てしまうけど、あれこれ混ぜて見ないとなんとなく息詰まってくるし。

石坂浩二が若くて実にイケメン、岸恵子はまだ若い。中井貴恵がすごく初々しい。でもそれ以外の出演者もすごく懐かしい人ばかり。高峰三枝子(横溝といえば)、司葉子、小林昭二、伴淳三郎、中島久之、佐々木剛、石田信之、坂口良子や白石加代子まで出てる。でも何より嬉しいのは、沖雅也の姿が見られること。ひょうひょうとした自然体の美形という、彼らしいチャーミングな役柄です。出番が少ないのが残念だけど…。

謎解きの妙を楽しめるわけではなく、動機もありそうなものだったけど、いつもの黒っぽい日本の旧家の雰囲気に浸ることはできました。

女王蜂

女王蜂

  • 石坂浩二
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