映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハル・アシュビー監督「ザ・ローリングストーンズ レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」3392本目

NHKBSでやってたのを見た。1981年の作品ってことは、撮影したのは前年くらいか。映像を見た記憶はないけど、これと同じ構成のライブを録音したカセットテープをよく聴いてたので、細かいところまでよーく記憶してる。

この間見たRCサクセションの1983年のライブも、感傷にひたるどころか、あまりに元気で前向きで、自分の屈託のなかった子ども時代を明るく思い出してしまったんだけど、これも同様。1980年代(初頭)って明るかったんですよ、私の目には。だんだん豊かになっていく、だんだん明るくなっていく、だんだん大人になっていく。(自分がね)

今の自分とまるで違うな、そんなに苦労ばっかりしたっけ?と苦笑してしまう。

不滅のように思えたチャーリー・ワッツもとうとう鬼籍に入り、現役メンバーも80歳前後だ。でもバンドってやっぱり、一番元気で明るくて、不穏の影なんて何もない全盛期を見たいし、覚えていたいもんですね。これも円熟のバンドの全盛期の一つとして、久しぶりに見てみてなんかホッとしました。