キアヌ・リーヴスとアル・パチーノの対決。でも妻と二人の場面も多い。最初は童顔の可愛いお嬢ちゃんだと思ったけど、シャーリーズ・セロンじゃないですか!なかなか迫真の演技。
この頃のキアヌ・リーヴスの美しさ。ジョージ・クルーニーみたいな知性派で熱い二枚目とも違うけど、ヴィスコンティに入れ込まれそうな妖精っぽさは無くて、「ビルとテッド」の普通で元気な男の子がそのまま残ってるのが彼っぽさなんだろうな。マトリックス・リザレクションズでも時々少年の頃みたいな表情をしてました。
内容については、この映画って法廷ものサスペンスかと思ったら「ローズマリーの赤ちゃん」なのか「クリスマス・キャロル」なのか?いや、あれだ、えーと(思い出すのに時間がかかる)「アメリカン・サイコ」のようでもある。ほぼ現実っぽくストーリーが進むので、最後の最後にはぐらかされたような気がするけど、闇に落ちたままで終わらなくて良かったという安心感もあります。
見てる間はアル・パチーノの癖の強さも堪能してるんだけど、見終わってみると不思議と彼は印象に残らないですね。意外と面白かったような、だけど人に勧めるほどでもない、という微妙な映画でした。