映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランク・リビエラ 監督「ステーキ・レボリューション」3402本目

昨日も病院で悪玉コレステロールをなんとかしろと言われたばかり・・・。衝動的にステーキをUBERしたりしないよう、食後に見ました。

まあまあ長く生きてきたので、神戸のとろける霜降りステーキも食べたし、フィレンツェで柔らかくて味のいい赤身のTボーンステーキを食べたこともある。この映画で紹介されているブルックリンのピーター・ルーガーにも行ったのだ。10年くらい前かな。その後東京にも支店ができたけど、値段を見たら一番安い2人用セットが18000円だ!この映画でちらっと映るブルックリンのメニューでは二人で90ドル。私が行ったときもそういう値段感だった。(だから行けた)出てきた肉が巨大で真っ黒焦げで引いたけど、カチカチなのは表面だけで、中の肉が柔らかくておいしかったのを覚えてる。

羽振りがよかった頃みたいなお金を食事にかけることはもうできないし、第一、血管が「やめてくれ~」と叫んでるので、次にステーキを食べるのはだいぶ先だな。

この映画では、世界各国で丹精込めて育てられているさまざまな牛や、丹精込めて焼かれているさまざまなステーキのことを見ることができて面白かったです。世界がどんなにフラットになったように見えても、土も草も人も牛もそれぞれの個性を持ち続けるのだ。