映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

R・J・カトラー 監督「ベルーシ」3407本目

ジョン・ベルーシ好きだったなぁ。なんともいえない愛嬌があった。ブルース・ブラザーズの最後に、黒いサングラスをずらして見せる目がとってもきれいだった。

奥さんや親せき、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス(最初のゴースト・バスターズでトリオを組んでた)とかチェビー・チェイス(サタデー・ナイト・ライブのスター!)といった、最も彼に近くて彼を理解し、サポートしていた人たちがインタビューにたっぷり答えていて、とても濃い、親密な内容です。ビル・マーレイも加えた、若いころのSNLの映像まである。自分の若いころを思い出してるような気分で胸が熱くなる。

彼を知ったのは多分「ブルース・ブラザーズ」だから1980年だ。音楽の興味から見てみて、結果、アメリカのコメディシーンに圧倒された。初めてアメリカに旅行したのは1988年かな。ニューヨークのホテルのテレビでサタデー・ナイト・ライブを見て、狂喜して写真を撮ったけど、ブラウン管だからちゃんと写るはずもなかったっけ。。。

「スター」にどうしてみんな憧れるんだろう。どうして過剰な期待をして、自分自身の期待に押しつぶされてしまうんだろう。これは、薬物の問題だけとも言い切れないのかも。古今東西、大きな成功もどんづまりも、たくさんの人をおしつぶしてきた。彼が特に繊細とか弱かったとか思えないんだよな。

なんとも言えないけど、ベルーシに出会えてよかった。彼の茶目っ気が大好きでした。

BELUSHI ベルーシ(字幕版)