映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

曽根中生監督「BLOW THE NIGHT 夜をぶっとばせ」3427本目

1983年の映画か。不良女子高生が頭を赤くして、長いスカートで地面をズルズル引きずってた頃の文化を伝える作品となっています。

ストリート・スライダーズはハリー作のパワフルな曲もいいけど、蘭丸の書いたデリケートな曲も好きだった。国分寺のスタジオで練習してるって噂は聞いてたけど、実際私たちが練習してた隣でハリーと蘭丸が練習してるのが聞こえてきたときは驚いた。

映画に戻ると・・・この主役みたいな女の子いたなぁ。今の高校生から見るとこれが高校生、いや中学生とは信じられない大人ぶったメイク。でも家庭や学校に居場所を見つけられずにヒリヒリした心を抱えてたんだろうなぁ。

可愛かずみがやたらグラビアのスカウトに名刺をもらいまくってるけど、あの頃は誰にでも声をかけるスカウトマンが大量にいた。西武新宿で電車を降りると、歌舞伎町の何かのスカウトに声をかけられることがあったけど、今考えるとついていかなくてよかった。バブルの頃はよかったと思う人もいるだろうけど、若い子たちが誰からも何からも、まだ守られてなかった時代だ。

そんな時代の空気を久しぶりに吸ったような気がしました。