映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ミシェル・ゴンドリー監督「僕らのミライへ逆回転」3431本目

2008年なので、14年も前の作品。ミシェル・ゴンドリー監督って好きでほとんど見てるんだけど、これはVOD配信されてないのでDVDで。2015年以来新作がないのかな。英語のWikipediaによると、その後も短編やミュージックビデオは撮ってるようだけど。独特なポップで美しい映像を長編映画でもまた見せてほしいです。

さて。この作品はアメリカ映画だしジャック・ブラックが出ていて、メジャー感があります。しかしVHSの磁気がダメになって映像が消えて、コンテンツを”スウェーデン版として”作り直すなんて、誰が思いついたんだろう(笑)。

キャストが豪華で、ミア・ファロー、シガニー・ウィーヴァー・・・なんと私の大好きだったキッド・クレオールまで出てる!(エンドロールでは本名のオーガスタ・ダーネル)ライバルの、DVDやBlu-rayを置いてるレンタル店の店員だ。うわぁ・・・今も元気で音楽をやってると何かで見たけど、いいおじいさんになったな・・・。

ジャック・ブラックの演技はいつもちょっと”やりすぎ感”がある。これがアメリカではイケてるのかな・・・。顔をあらかじめ反転コピーしておいてから、反転モードで撮影して「これで夜だ!」、とかは好きだけど。マシュマロマンのウィッカーマン(笑)も好き。自主製作のくだりは全部楽しい。普通のレンタル料だけで、ビデオ屋が自分で作ったパロディビデオを借りられるんだったら、その方がいいよね!

ところで、ファッツ・ドミノやキャブ・キャロウェイは知ってたけど、ファッツ・ウォーラーを知らなかったので、そこだけ架空なのかと思ってたら実在しました。