映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ケリー・ライカート監督「ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画」 3453本目

ライカート監督作品って、巻き込まれがたのアンチヒーロー(ミシェル・ウィリアムズがその典型)がいつも主役というイメージがあるので、”加害者”が主役って意外。

犯罪の場面そのものが描かれるのも珍しい。ジェシー・アイゼンバーグ演じるジョシュが、普通の小僧から犯罪者の顏になっていく演技がなかなか重い。この監督は、”揺れる心”に焦点を定めた映画を作る人だとわかってきたけど、この作品で描かれるのは事件後の”疑心暗鬼”か。それにしちゃ爆破までがそこそこ長いけど。

監督が行きたい方向が少しだけ見えてきて、「ちょっと関心のある監督」から「今後の動きが興味深い監督」になってきました。