ライカート監督作品って、巻き込まれがたのアンチヒーロー(ミシェル・ウィリアムズがその典型)がいつも主役というイメージがあるので、”加害者”が主役って意外。
犯罪の場面そのものが描かれるのも珍しい。ジェシー・アイゼンバーグ演じるジョシュが、普通の小僧から犯罪者の顏になっていく演技がなかなか重い。この監督は、”揺れる心”に焦点を定めた映画を作る人だとわかってきたけど、この作品で描かれるのは事件後の”疑心暗鬼”か。それにしちゃ爆破までがそこそこ長いけど。
監督が行きたい方向が少しだけ見えてきて、「ちょっと関心のある監督」から「今後の動きが興味深い監督」になってきました。