映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョニー・ロイヤル 監督「イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社」3490本目

フリーメイソンは”友愛会”でイルミナティはそれより悪に傾いた信条を持ってるんだっけ、くらいのイメージしかない状態で見ました。・・・どういう団体なのか、いいのか悪いのかよくわからなかったけど、かつて超こまかい階層があって古代文化をとりいれた儀式が行われていたけど、今はもう存在しないということはわかった。

階層・・・飛行機の上級会員も、私は実用的な「一番下のやつ」を取って満足したけど、毎年最上級を目指す人も多い。面倒な儀式や格式にロマンを感じる人もいるんだろう。私も多分20年前なら「わー、不思議-、面白いー」とか思ったかもしれないけど、2022年9月の今、日本とくに政治家が陥っている状況を見ていると、いたずらに神秘主義に興味をもつことの短所をもうこれ以上見たくないなぁという気もします。(じゃあこの映画見るなよ私)

そんな私がこういう映画を見たり、いろんな国に行っていろんな人に会ったりしてきたのは、「自分が知らないことがたくさんあるのはいやだ」という底なしの知識欲、好奇心の副作用のようなものだと今は思ってます。しょせん物見遊山なので、ミイラ取りがミイラにもなり切れず、どこへ行ってもコウモリにしかなれませんでしたが。

知らなくて平気、私は私の道を行きます、と言い切れる人になりたいけど、そうなったら多分もう映画を見て感想を書くこともないんだろうな。

これを読んでくださった方々、そんな日がいつか来るまで、もうしばらくお付き合いいただければと思います・・・。