2005年というと今から17年前でダコタ・ファニングがまだこんなに小さい。でもトム・クルーズは「トップ・ガン」(1986年)の20年後で落ち着いた父親役。
家族ドラマのようなはじまりが、突然の巨大ロボットのようなものの出現で、世界はパニックに襲われる。逃げ惑う車に乗ろうと取り囲む人々はまるでゾンビ映画のよう。
同様のパニックがフェリー乗り場と、フェリーが海の怪物に襲われる場面でも生じて、こんどは「タイタニック」を思い出す。
・・・ほかにも、都度みたことのある映画を思い出しながら見てしまう。この作品のあと17年の間に作られた映画も多いかもしれないけど、既視感の連続で終わってしまう。
スピルバーグは、「ET」や「未知との遭遇」の後に、完全に敵としてやってくる「宇宙」を描く必要があったんだろうか。オチは理解できるけど、あまりにあっけない。
17年前の世界にはこの映画で何か訴えたいことがあったのかな。微妙に時間が経ちすぎてしまって、時代感覚を思い出せないのがちょっと残念です。